2013年6月10日月曜日

遠赤の発見と玉川岩盤浴相乗効果(大城源吉先生の解説)

 遠赤外線の発見(岩盤浴の良い訳)
      
 1950~1970年代、NASA(航空宇宙局)において「宇宙船内における人間の生存条件」の研究が行われました。真空、無重力、極低温という過酷な条件の宇宙船内で人が生存するために必要なファクターを調べたものです。この研究において太陽光のうち波長8~15μ(ミクロン)の赤外線が生物の生存に欠かせないことがわかりました。その結果、これまで赤外線と総称されていた電磁波は、近赤外線と遠赤外線の2つに区分されるようになりました。
  

遠赤外線はクリーンな電磁波

遠赤外線は電磁波です。電磁波とは、電場と磁場が交互に押し寄せる波です。太陽はガンマ線から電波に至るまであらゆる波長の電磁波を放射しています。その中で0.75~1000マイクロ・メーター(μm)の波長領域が赤外線と呼ばれます。更にその中で4~1000μの波長領域が遠赤外線です。この波長を温度に換算すると450~ー270となります。つまり、比較的低温の放射体を発する電磁波が遠赤外線なのです。

熱とのちがい

遠赤外線は熱ではありません。電磁波という一種の電波です。有機物に吸収されやすく、吸収されると熱に変わるのです。熱の伝わる方法には、熱伝導・対流・放射の3種類がありますが、遠赤外線を伝える方法は放射伝達だけです。熱は、物質の表面を暖め遠赤外線は、物質の内部を暖めるという違いがあります。

深部に伝わる遠赤外線

魚を火で焼くと、皮は焦げたのに中身は生焼け、ということがよくあります。熱はまず魚の表面を暖め、熱伝導によって徐々に深部に伝わります。このため、表面が焦げているのに中身は生、という現象が起こるわけです。ところが電子レンジで魚を焼くと表面と中身がほとんど同時に焼けます。これは、電子レンジがマイクロ波という電磁波を使っているからです。電磁波は、対象物に浸透して内部を加熱する性質があるのです。マイクロ波とは波長が異なりますが、遠赤外線も電磁波です。

岩盤浴=遠赤外線=クリーンアップ健康法

人間の平均体温は36.5です。この温度を波長に換算すると約10μです。10μの遠赤外線を身体に与えると身体を構成する分子の運動が活発化します。波長が重なり合って分子運動が増幅されるからです。これを共振現象といいます。分子運動が活発になれば細胞の活動も活発化します。血行がよくなり新陳代謝も活発になって、身体も暖まります。体重の60%以上は水分です。身体の脂肪や重金属は、水分子と水分子の間に挟まれています。水分子と水分子がしっかり結合している状態では、脂肪や重金属は動かず、遠赤外線によって水分子が動き出すと分子の結合が緩やかになるのです。そうすると、水分子の間には挟まれていた有害物や脂肪は開放され体外に排出されます。遠赤外線には体内の不要物を排除するクリーンアップ作用もあるのです。

遠赤外線の吸収・反射・透過

たんぱく質などの有機物は遠赤外線の95%を吸収します。これに比べ、近赤外線の吸収率は約80%、残りの20%は反射されてしまいます。つまり、遠赤外線は有機物に吸収されやすいのです。一方、光った金属などは遠赤外線を反射してしまい、ほとんど吸収しません。吸収された遠赤外線は対象物の内部で熱に変わります。また、その一部は、対象物を通過して反対側に飛び出してしまうこともあります。これを透過といいます。物質に入射する遠赤外線エネルギーを1とすると、次ぎの数式が成り立ちます 
 
(a)(b)(c)=1吸収率(a)、反射率(b)、透過率(c)

「岩盤浴」の発祥地は秋田県玉川温泉です。玉川温泉の岩盤浴にもマイナスイオンの放射と、遠赤外線の放射効果作用があります。難病を抱えた人達が訪れ難病癒す湯治場として、温泉と岩盤浴の相乗効果がある貴重な温泉です。

岩盤浴がなぜ体によいのか? 医学的見地から、岩盤浴は、病気や外傷の患部に利くだけでなく、体全体の調子を改善修復し体自身の病気に対する抵抗力・自然治癒力の向上を高め、そのエネルギーによって患部を癒し、治りにくい病を癒す仕組みを備えています。また、体内の損なわれた機能を、より早く回復させる働きを持っています。体全体の血液循環を良くし、新陳代謝を活発化させるいわゆる「全身療法」が岩盤浴なのです。

岩盤浴を行うと、皮膚の重要な役割である温度調整や発汗作用がスムーズになり、温浴により体内の代謝機能が盛んになり、体の疲労物質や老廃物は、汗や尿として体の外に排出されます。
岩盤浴で代謝機能を上げ、血液循環を盛んにすることで、体の各機能が正常さを取り戻し、健康回復に大きな効果を発揮します。

特に玉川温泉の効能は温泉成分、大噴から噴出するマイナスイオン、岩盤浴の遠赤外線放射で体内の深部まで伝わる振動作用で、吸収が盛んになり免疫を上げながら相乗効果を上げて行きます。

岩盤浴は育成光線

地上の生命は遠赤外線と水によって育まれています。太陽が放射する光線のうち地上に達する遠赤外線は3.5μ(ミクロン)10μを頂点とする2つの波長帯です。他の波長は大気に吸収されて地表には届きません。水の遠赤外線吸収スペクトルは3μと6~12μ動植物の吸収波長は6~12μです。つまり生命の源である水と有機物は3~12μの遠赤外線を吸収しているわけです。
このように、生命に欠くことのできない遠赤外線は「育成光線」と呼ばれます。

 遠赤外線クリーンで安全エネルギー

 遠赤外線は副作用がありません。屋外に長時間いると日焼けや熱射病になりますが、それらは太陽光のうちの紫外線や近赤外線が原因です。遠赤外線の副作用についてはこれまで報告されていません。クリーンで安全なエネルギーなのです。          
大城源吉記 (ここまでは大城先生の原稿を原文で投稿しました。)



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